2024年のゴトー日カレンダー！土日・月末の扱いは？金曜日の仲値は儲かる？アメリカ祝日と重なると要注意？検証も踏まえてまとめて解説！

FXのアノマリーとしてとても有名なゴトー日仲値トレードについて解説していきます。

まずはゴトー日（五十日）がいつなのかを本記事ですぐ可視化できるように2009-2025年分のカレンダーを掲載しており、ゴトー日の細かい定義（土日祝や月末の扱い）や、金曜日のゴトー日仲値は儲かるという噂は本当なのか？アメリカ祝日と重なるとなぜ要注意なのか等まとめて説明していきたいと思います。

2024年のゴトー日（五十日）カレンダー！2009-2025年まで可視化できる！

ゴトー日（五十日）カレンダー！

まず、ゴトー日がいつなのかをすぐに確認されたい場合、是非以下カレンダーをご活用ください！

上記カレンダーをよくご覧頂ければわかるかと思いますが、掲載しているゴトー日（赤色）は2024年だけではなく、なんと2009-2025年の計17年間分を掲載しております。

しかも、掲載しているのはゴトー日だけではなく、日本の祝日（オレンジ色）・アメリカの祝日（緑色）・日銀金融政策決定会合（金色）・FOMC（紫色）についても参考までにカレンダーに一緒に反映させていますので、過去に遡ってトレードやEAの検証で必要な方は是非存分にご活用ください。

データダウンロード！ゴトー日は何曜日が多い？【2024年1月26日追記】

上記カレンダーで掲載しているゴトー日の日付のデータ（2009-2025年）が必要でしたら、こちら（Googleスプレッドシート）からご自由にダウンロードしてご利用ください。

尚、この17年間分のデータを元に、ゴトー日は何曜日が多いのかを下記の通り集計してみました。

	ゴトー日の数	全体の割合
月曜日	155	12.7%
火曜日	175	14.3%
水曜日	174	14.3%
木曜日	187	15.3%
金曜日	530	43.4%

土日に当たったらその前の金曜日がゴトー日というルールなので当然と言えば当然の結果なのですが、金曜日が全体の半分近くを占めています。ゴトー日は金曜日が儲けやすいのでは？という噂もありますが、そもそもゴトー日の多くが金曜日なので、必然的に取引機会が増えるんですよね。

ゴトー日とは？仲値とは？土日祝や月末だとどうなる？アメリカの祝日と重なったら要注意？

仲値（なかね）とは？

まず、仲値（なかね）とは、日本の金融機関が午前9時55分（日本時間）のレートを元に、午前10時に窓口へ公示するレートのことです。

為替相場はリアルタイムで変動していて、都度レートを変えて取引するとなるとすごい大変なので、その日の取引レートを固定させる仕組みです。欧州時間のロンドンフィックスもこの仲値と似たような仕組みですね。

この仲値の9時55分に向けてドル円のロングを仕込んでおいて仲値付近で決済、もしくは仲値付近でドル円ショートエントリーするのが相場のアノマリーを利用したよくある仲値トレードです。

ゴトー日（五十日）とは？土日祝や月末の扱いは？

次に、ゴトー日（五十日）とは、数字の「5」や「０」がつく日のことを指します。
※後藤さんの日ではないのでご注意くださいw

このゴトー日になると、特に実需取引（輸入企業のドル買い円売り）の影響が大きくなる為、仲値トレードはゴトー日に行った方が利益を出しやすいとよく言われています。

尚、巷でも仲値系アノマリーEAは多数存在しますが、ゴトー日以外でも取引するタイプの仲値EAも中にはあるものの、ゴトー日の仲値EAが大半を占めているのではないかと思います。

ゴトー日とアメリカの祝日が重なったら荒れやすい？

アメリカが祝日で、米市場が閉場（もしくは短縮営業）になる場合、為替相場が東京時間を含めて丸一日取引量が激減し、流動性が低くなりやすくなります。アメリカ以外にも欧州・アジア各国の祝日も重なった場合は特に要注意ですね。

近年ではAIによるアルゴリズム取引が主流になっているからなのか、アメリカが祝日の時でも意外と普通の相場だったりすることもあるのですが、ゴトー日でも流動性が低い場合はボラティリティが出にくくて値幅が思ってたよりも取れなかったり、値が飛んでとんでもないスリッページが起きることもあるので注意しておきましょう。

特に、スプレッドが平常時よりも明らかに広い場合は取引は控えておいた方が無難かと思います。

ゴトー日は金曜日が儲かりやすい？仲値トレード検証結果！

いくらアノマリーとはいっても、ゴトー日の仲値前にいつもドル円が上がるわけでもないし、仲値後に下がるとも限らないし、ぶっちゃけトレードとしてどうなの？儲かるの？って思いますよね？w

参考までに、私自身が2023年11月に「トレードトレーナー（Trade Trainer）」というFX検証用ソフトを使ってゴトー日仲値トレードを検証してみた結果を簡単に紹介しておきます。

ゴトー日仲値前後のドル円ショート縛り

今日もゴトー日ですけど、某検証ツールの疑似環境で今年1~11月のゴトー日仲値前後のドル円ショート縛り（全部1ロット）のトレードを私の裁量でやってみたらこんなパフォーマンスでしたw… pic.twitter.com/qBUIlWURFn

— えふらぶ@FXトレーダー (@flove_fxtrader) November 23, 2023

EAつくーるで仲値EAを作って検証してもよかったのですが、それだと巷で出回っている好不調の激しい仲値系EAと大して変わりませんし、独自に裁量でやった方がパフォーマンス上がるのでは？という発想からTrade Trainerで検証してみたところ、上昇トレンド中のショート縛りにも関わらず、リスクリワード0.8・プロフィットファクター3という上々の結果を得られました。

仲値前に既に大きく下げ切っていたり、仲値前後で上昇の勢いが強かったり、戻り売りの形になっていない場合を裁量判断で極力回避したことでこのパフォーマンスに繋がったと思われますし、これがもし下降トレンド中の期間だったらもう少し値幅を伸ばせた可能性もあるかもしれません。

ゴトー日仲値前のドル円ロング縛り

ゴトー日仲値トレード検証の続きですが、今度は逆にドル円ロング縛りで、また同じ検証ツールの同じ期間での疑似環境で、私の裁量でやった結果がこんな感じでした！w… https://t.co/iChP1Uwm4C pic.twitter.com/am2z2kkD7E

— えふらぶ@FXトレーダー (@flove_fxtrader) November 25, 2023

今度は逆バージョンのロング縛りですが、ショートの時と比べるとかなりシンプルなロジックにしており、基本的には朝9時ジャストでロングします。但し、8時から上がってきた時は9時以降に下がることが多い為、その場合はエントリーを見送ります。また、平均足が陰線になった時点ですぐ決済し、陽線が続くうちはできる限り利益を伸ばすという方針で、勝率は落ちるけど余計な保有時間も少なく、リスクリワードも良くなるだろうということは予め想定していました。

検証の結果は想定通りで、勝率44.68%・リスクリワード2.68・プロフィットファクター2.16はなかなか上々のパフォーマンスですね。微損撤退が多く、含み損の保有時間も短いのでメンタル的にも結構楽ではないかと思います。

但し、2023年以外の年で同様の検証をしてみると正直あまり芳しい結果は得られず、8時から上がる年も多いですし、そもそも下降トレンド中だと大して上がらないことも多い為、ロングに関してはエントリータイミング含めてもっと深掘りする必要がありそうです。

ゴトー日は金曜日が儲かりやすい？

ゴトー日仲値トレードは金曜日が儲かりやすいのでは？ということもよく言われる為、上記ショート縛り＆ロング縛りの検証で、曜日別のパフォーマンスを確認してみました。

まず、以下がドル円ショート縛り時の曜日別パフォーマンスです。

そもそもゴトー日は金曜日が多い（※）というのもありますが、取引回数が最も多くてなかなかのパフォーマンスにはなってますね。

次に、以下がドル円ロング縛り時の曜日別パフォーマンスです。

ロングの場合はそもそも勝率が低めになるロジックで検証してるので低勝率なのは仕方ないのですが、ショートの場合と同様、取引回数が最も多いという結果になっています。

検証期間を5年もしくは10年といった長期間でやればまたパフォーマンスも変わってくるとは思いますが、2023年だけでも取引回数が他の曜日と比べても金曜日は倍以上ある為、ゴトー日は金曜日が狙い目であるのは確かではないかと思います。

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以上、FXのアノマリーを利用したゴトー日仲値トレードについて解説してきましたが、本記事が少しでも参考になっていれば幸いです。