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「トレードトレーナー(Trade Trainer)」というMT4で使える新しいFX検証ソフトを暫く使っているのですが、とても機能が豊富でかつ使いやすく、パフォーマンスを可視化しやすいのでとても重宝してます!
みなさまは日々トレードの検証を納得いくまでしっかりと行い、自信を持って相場に臨めてますか?
本記事では、トレードトレーナーの概要・特徴、フォレックステスター(Forex Tester)や練習君プレミアムといった他FX検証ソフトとの違い、価格や始め方・使い方までをまとめて解説していきます!
トレードトレーナー(Trade Trainer)とは?
MT4で使えるFX検証ソフト!
トレードトレーナー(Trade Trainer)は2022年12月に販売開始されたわりと新しいFX検証ソフトで、MT4で過去チャートをリアルタイムと同じように動かしたり巻き戻したりしてトレードの練習が好きなだけできるツールです。
より実戦に近い形でトレードの検証ができるようになっており、マルチタイムフレーム(複数時間軸のチャートを同時表示)にしたり、経済指標の時間もわかるようになっており、土日でも思いついたトレード手法を納得いくまで好きなだけ試すことができます。
簡単なロジックだったらEAつくーるでEA化してバックテストを繰り返すという検証でもいいのですが、思いついたトレード手法を何でもかんでも簡単にEA化できるかといったら実際にはなかなかそういうわけにもいかず、いずれにしてもより実戦に近い形でトレードしてみてパフォーマンスの期待値を測ってみたい場合にはうってつけかと思います。
まずはFXのトレードに慣れるところから始めたい初心者から、豊富な実戦経験から思いついた新たなトレード手法を試したい上級者まで十分使い倒せるツールかと思います。
価格は?Forex Testerや練習君との違いは?
トレードトレーナー(Trade Trainer)と似たようなFX検証ソフトでは、従来よりフォレックステスター(Forex Tester)や練習君プレミアム辺りが有名ですが、それらとは具体的に何が違うのでしょうか?
以下の表にて、3つの検証ソフトを機能別に比較してみました。
Trade Trainer | Forex Tester6 | 練習君プレミアム | |
---|---|---|---|
価格(税込) | 29,800円 | 37,400円 ~231,000円(※) | 29,800円 |
バージョンアップ | 無制限無料 | 6へのアップグレードは無料 ※5へのアップグレードは有料 | 無制限無料 |
ヒストリカルデータ | 無料 | 一部有料(※) | 無料 |
利用環境 | MT4 | 専用アプリ | MT4 |
巻き戻し機能 | ○ | ○ | ○ |
オリジナルインジケーター | MT4インジケーターが利用可能 | 独自インジケーターが利用可能 ※MT4用は利用不可 | MT4インジケーターが利用可能 |
マルチタイムフレーム | ○ | ○ | ○ |
複数通貨同時表示 | ○ | ○ | ○ |
ワンクリックオーダー | ○ | ○ | ○ |
ロット自動計算 | ○ | ○ | ○ |
一括決済 | ○ | ○ | ○ |
経済指標 | ○ | ○ | ○ |
トレード履歴の出力 | ○ | ○ | ○ |
途中保存 | ○ | ○ | ○ |
サポート | 無料 | 無料 | 無料 |
上記の表をご覧頂ければわかるかと思いますが、3つとも大まかには備えてる機能自体に大差はありません。
フォレックステスターだけはMT4ではなくて専用アプリなのですが、開発者がMT4・MT5の開発にも携わっていたという噂もあるくらいで、画面も使い勝手もそんなに変わらないかなと思います。強いて言えば、MT4で標準搭載されてないインジケーターを使えないというのはありますが・・・
また、フォレックステスターは一番安いBasicの1分足・5分足の質が悪いのが嫌だったら、Standard/VIPの1ヵ月プランをセール価格で買えば2.5万円程度では購入できます。但し、無期限で最新のヒストリカルデータを使いたいということならセール価格でも7~8万円はかかるので、その点では他2つと比べるとかなり割高になってしまうのですが・・・
練習君プレミアムはMT4のストラテジーテスターで動かすソフトですが、以前はなかった巻き戻し機能や途中保存が最新バージョンでは搭載されており、より進化してますね。上記の表だけ見たらトレードトレーナーと全く同じですよねw
それでは、トレードトレーナーには具体的にどんな特徴があるのでしょうか?
検証分析シート(エクセル)がおすすめ!
トレードトレーナーは操作も簡単でわかりやすく、できることも多くていいのですが、個人的には購入者向けの特典になっているこの検証分析シート(エクセル)がパフォーマンスを可視化するのに凄く役に立つと思ってます。
通常MT4から出力できる取引履歴と比べて、プロフィットファクターやリスクリワード・勝率等の数値や1ポジション毎の取引の詳細が綺麗に整理されているだけではなく、曜日毎・時間帯毎の成績もこのエクセル一つで可視化できるようになっています。
例えば、この手法だとこの曜日と時間帯のパフォーマンスが悪いけどなぜ?と振り返り、結果的にここだけ取引を回避する判断にしたりとか、逆にこの曜日と時間帯だけはパフォーマンスがいいのはなぜ?と振り返り、結果的にここだけ取引を集中してやるようにする等あらゆるパターンの分析にとても便利ではないかと思います。
ヒストリカルデータは変動スプレッド対応!最新版が定期的に無料で更新される!
トレードトレーナーでは通常のMT4のバックテストのように外部からヒストリカルデータをインポートする必要はなく、独自に1分足のヒストリカルデータが搭載されています(※)。
FX通貨ペア&ゴールド(XAUUSD)は2011年4月1日~、ビットコイン(BTCUSD)は2017年5月9日~のヒストリカルデータが搭載されており、フォレックステスターとは違って無料で永久に最新のデータが随時反映される仕様です。
尚、ヒストリカルデータには1分足毎にスプレッドのデータも搭載されています。
チャート右下の操作パネルの矢印ボタンをポチポチすると、ローソク足を進めたり戻したりを手動でできるのですが、矢印ボタンを押す度に左上のスプレッドの数値が変動しており、ちゃんと変動スプレッドに対応しているようです。
当然ながら早朝時間帯や重要指標直後はスプレッドが広くなってますので、ティックではなく1分足のデータではありますが、より実戦に近い形でトレードの検証ができるかと思います。
実は他の時間足のチャートと水平線やトレンドラインを共有できる!
トレードトレーナーには他の時間足のチャートと水平線やトレンドライン等を共有できる機能が標準搭載されておらず、これはフォレックステスターに比べたらマイナスだという意見もあるのですが、MT4のオリジナルインジケーター(標準搭載されていないインジケーター)を使うことができる為、この機能が使えるインジケーターを使ってこの問題を解決できます!
具体的には、「HT_Line_Sync」というMT4でチャート間のオブジェクトを同期させるツールで動作確認が取れていることがトレードトレーナー側で公表されています。2014年に公開され、10年に渡って幾度となくアップデートを繰り返してるインジケーターです。
尚、他の同様のインジケーターでも同期できる可能性はありますが、上手く使えないものも中にはあるようなのでご注意ください。
MT5にはまだ対応していない・・・
トレードトレーナーは現時点(2024年2月18日)ではMT4のみ対応で、MT5には対応していません。
まあ練習君プレミアムでも同様にMT4のみ対応ですし、そもそもMT4が使えるならMT5の操作でそこまで困ることはないとは思いますが、MT5については今後のアップデートに期待でしょうか?
まずはデモ版(無料)から始めるのがおすすめ!
いくら検証におすすめだと言われても、正直いきなり使ったことがないソフトに29,800円を払うのに抵抗がある方も多いかと思いますが、トレードトレーナーでは20回まで取引ができるデモ版(無料)をご利用頂き、そこで今後も使っていけそうかご判断頂くことが可能です。
興味がある方は、下記リンク先の「体験版をダウンロード」もしくは「体験版を試す」ボタンからダウンロードして試してみてはいかがでしょうか?
具体的な使い方については次の項目にて解説していきます。
トレードトレーナー(Trade Trainer)の始め方!
FX業者はFXTF推奨、デモ口座でもOK!
まず、トレードトレーナー(Trade Trainer)を動かす為のMT4のFX口座を用意しましょう。デモ口座で問題ないのですが、XMだと過去に数件の不具合事例があったらしく、正常動作が確認されているFXTFの利用が推奨されています。
私もFXTFでトレードトレーナーを使ってますが、他のFX業者の口座を使って何か不具合が起きたとしてもあくまで自己責任なのでご注意ください。
デモ版(無料)ファイルのダウンロード
最初から購入して始めても問題ないのですが、いきなり29,800円を払うのは恐いという方は、デモ版(無料)から始めてみましょう。
下記リンク先の「体験版をダウンロード」もしくは「体験版を試す」ボタンからファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを展開(解凍)し、その中にある「MQL4」フォルダにトレードトレーナーを動かす為に必要なファイルが入っているのですが、この後にこの「MQL4」フォルダをMT4のデータフォルダへ丸ごとコピペすることになります。
MT4のデータフォルダへファイルをコピペ
MT4を起動&ログインし、上部メニュー「ファイル」内にある「データフォルダを開く」をクリックします。
先程展開したファイルの中にある「MQL4」フォルダをデータフォルダ直下の空白スペースへドラックアンドドロップ(コピペ)し、その後MT4を再起動します。
ソフトを起動 ※購入済みの方はライセンスキーを入力
MT4の気配値にある通貨ペア(ここでは何を選んでもOK)のチャートを表示させます。
MT4の「ナビゲーター」>「エキスパートアドバイザ」にある「Trade Trainer」を右のチャートへドラッグアンドドロップ(もしくはダブルクリック)して下記画面を表示させ、「全般」タブ内の「DLLの使用を許可する」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。
下記認証画面が表示されるので、デモ版から始める方はそのまま「体験版を起動」をクリックします。購入済みの方はメールで送られてくるライセンスキーを入力して「認証」ボタンをクリックします。
下記「Basic settings」パネルが表示されたら検証の準備は一旦完了です。検証したい各条件を入力していき、どんどん検証をやっていきましょう!
トレードトレーナー(Trade Trainer)の基本的な使い方を具体例に紹介!
トレードトレーナー(Trade Trainer)をMT4へインストールできましたら、あとはどんどん検証を進めていくのみなのですが、ここでは具体例を挙げながら設定や操作について簡単に説明していきます。
検証条件の設定
まず、下記のBasic settingsパネルにて検証条件の設定を行います。
既にトレードトレーナーを検証で利用されてる方は、「前回の設定を反映する」ボタンを押すと前回の設定がすぐに反映されますし、前回の検証データを保存していて続きをやりたい方は「保存データを開く」ボタンを押すと検証を再開できるようになっているのですが、ここでは初めて検証をやるという前提で黄色で囲った部分について説明していきます。
上記の設定は、私がユーロドル(EURUSD)の検証をする前提で適当に入力してますが、各項目の詳細については以下をご参考ください。
- 「検証開始日~検証終了日」:FX通貨ペア&ゴールド(XAUUSD)は2011年4月1日~、ビットコイン(BTCUSD)は2017年5月9日~指定可能
- 「検証通貨ペア」:USDCAD,USDCHF,USDCNH,USDDKK,USDHKD,USDJPY,USDMXN,USDNOK,USDSEK,USDSGD,USDZAR,AUDCAD,AUDCHF,AUDJPY,AUDNZD,AUDSGD,AUDUSD,EURAUD,EURCAD,EURCHF,EURDKK,EURGBP,EURHKD,EURJPY,EURNOK,EURNZD,EURSEK,EURSGD,EURUSD,GBPAUD,GBPCAD,GBPCHF,GBPJPY,GBPNZD,GBPUSD,NZDCAD,NZDCHF,NZDJPY,NZDUSD,CADCHF,CADHKD,CADJPY,CHFJPY,CHFSGD,HKDJPY,SGDJPY,TRYJPY,ZARJPY,XAUUSD,BTCUSDが検証可能
- 「初期資金」:選べる通貨はUSD,EURのみ
- 「レバレッジ」:最大400倍まで指定可能
- 「手数料」:外付けの取引手数料を加算したい場合のみ入力
- 「GMT offset」:夏時間冬時間を指定 ※殆どのFX業者のMT4は夏時間GMT+3,冬時間GMT+2
- 「過去バー本数」:最大500本まで指定可能
- 「時間足」:1分足,5分足,15分足,1時間足,4時間足,日足,週足,月足のチャートを最大10個まで同時表示可能 ※検証通貨ペア以外のチャートも同時表示可能
マルチタイムフレームでチャート表示・経済指標の設定
よりリアルタイムに近いマルチタイムフレームの環境で検証できるのが大きな特徴ですが、以下左半分に検証するユーロドル(5分足を大きく表示し、下に1時間足・4時間足)、右半分に参考用のドル円(時間足は同じ)のチャートを表示させてみました。
※画面には出してないですが、実は日足も含まれてます。
※MT4の定型チャートから全部共通のインジケーター&オシレーターを表示させてます。
上記のチャートが連動して動くのを確認する為、右下にあるOperationパネルで「D1(日足)」を選択し、右矢印ボタンを何回か押してみます。
パネルの時刻も変わっており、チャートも全部連動して動いているのが見てわかるかと思います。尚、MT4上部メニューの赤丸の部分2つを押した状態にしておくと、常にチャート右側が空いた状態が維持される為、マルチタイムフレームで検証する際にはおすすめです。
また、Operationパネルの「経済指標」ボタンを押すと、チャートに表示できる経済指標の設定ができます。以下、日本語表記・重要度high・日米欧の経済指標を表示させる設定にしてみました。
以下、全チャートに表示されている赤色の縦線は米雇用統計の時間(2024年1月5日22時30分)です。このように、リアルタイムと同様に重要指標が近づいたらポジションを手仕舞いもしくはエントリーを控える等の対応ができるようになっています。
あとは検証あるのみ!
あとはOperationパネルの右矢印ボタンの長押しでチャートが自動的に動くようにすることも可能で、この後はもう各自の検証方針に基づいて取引を行っていくのみです!
「売り」「買い」ボタンでエントリーができますが、ロット数(リスク率やリスク額による自動調整も可能)・指値・逆指値・TP・SLの指定ができ、「トレード」ボタンで保有ポジションの確認や注文の変更、過去の取引履歴の確認ができます。「決済」「全決済」ボタンでイグジットができます。
「スクショ」ボタンで画面のスクリーンショットを撮影でき、「Excel」「HTML」ボタンで取引履歴を出力できます。エクセルの取引履歴を上述の検証分析シートの右下部分へコピペすることで細かい分析・振り返りができるようになっています。
操作自体は簡単なので使っていけばすぐに慣れるかと思いますが、あとはより再現性が高く、期待値の高いトレードを目指して、是非トレードトレーナーを使い倒していきましょう!
以上、トレードトレーナー(Trade Trainer)や他FX検証ソフトについて興味のある方、トレードを実戦に近い形でもっと練習したい!経験値をもっと積みたい!という方にとって本記事が少しでも参考になっていれば幸いです。
2024年10月15日(火)更新
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