【Exness】「phoenix blizzard Ω」のEAガチ検証!エントリーが1時間早い新型朝スキャEA!注意点は?バックテスト&フォワードテスト結果分析!

オメガ

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Exnessで取引可能な「phoenix blizzard Ω(omega)」(フェニックスブリザードオメガ)という新型朝スキャ型EAについてガチ検証を行っていきます。

eagle blizzard」等のblizzardシリーズ各種EAを手掛けてきたヒロ fx youtuberさん開発新作EAですが、GEMFOREXでもEA・ミラートレードで公開しているphoenix blizzard」の後継に当たる朝スキャEAですね。エントリー時間帯を早めたことでよりバックテストに近いパフォーマンスを期待できる可能性がありそうですが、従来朝スキャEAとの違い注意点バックテスト&フォワードテスト結果とそれに対する分析について解説していきます。

phoenix blizzard Ω」はExnessで取引可能なEAですが、当ブログでのEA配布は実施しておりません。EA配布ご希望の方は、開発者のヒロさんのオフィシャルラインから直接ご依頼ください。

尚、ヒロさん開発EA検証記事についてはこれまでいくつも公開しており、興味がある方は「EA・ミラートレードカテゴリーからご覧頂ければと思いますが、GEMFOREXで取引可能な「phoenix blizzard」(現在はGEMFOREXサービス停止により、取引不可)、MT4・MT5の文字化けの直し方(Exness含む)、「eagle blizzard XM」、「eagle blizzard CXC/World CXC」に関しては下記よりご覧ください。



「phoenix blizzard Ω」とはどんなEA?「phoenix blizzard」との違いは?

ゲムフォレックス武士

エントリー時間帯がNYクローズ前で、従来よりも1時間早い!

phoenix blizzard Ω」は前作の「phoenix blizzard」と同様にボラティリティーの低い時間帯5分足逆張りスキャルをメインに行う朝スキャ型EAで、ナンピンなし1ポジ完結型というのも同じですが、その最大の特徴エントリー時間帯が従来よりも1時間早いという点です。

従来のblizzardシリーズ朝スキャEA日本時間の早朝7時台夏時間だと6時台)がエントリー時間帯ですが、「phoenix blizzard Ω」はNYクローズ前でもある日本時間の早朝6時台夏時間だと5時台)がエントリー時間帯です。

以下ヒロさんmyfxbookで確認できる取引履歴ですが、直近の取引は全て21時台ExnessMT4時間であるのが見てわかるかと思います。

ExnessMT4・MT5時間日本時間-9時間GMT+0)で、夏時間・冬時間での変動もありません。GEMFOREX夏時間GMT+3冬時間GMT+2とは異なるのでご注意ください。

「phoenix blizzard Ω」エントリー時間帯(myfxbook)
引用元:myfxbook「phoenix blizard omega (EXNESS)

従来の朝スキャEAエントリー時間帯はいずれもNYクローズ後流動性が低い時間帯の為、どうしてもスプレッドが広くてスリッページも起きやすい環境下での勝負というのが不安要素なのですが、phoenix blizzard Ω」は恐らく「phoenix blizzard」と殆ど同じ内部ロジックのまま比較的スプレッドが狭くてスリッページも起きにくい1時間前の時間帯にずらしたEAであると思われます。

とはいっても上記の取引履歴をご覧の通り、NYクローズ時間を跨ぐこともわりと多く、スプレッドスリッページ不安要素を完全に排除できるわけではないのですが、少なくともエントリー時点での不利約定のリスクを減らすことで、従来よりはバックテストに近いパフォーマンスに収まりやすい可能性があるとも言えます。勿論NYクローズ時間を跨ぐことがある以上、ある程度乖離はあると思いますが・・・

パラメーター設定比較:夏時間・冬時間切り替え時の手動の設定変更不要!

以下「phoenix blizzard」「eagle blizzard CXC(Ver3.00)」「phoenix blizzard Ω」のパラメーター設定を並べて比較してみます。

「phoenix blizzard」パラメーター設定
「phoenix blizzard」パラメーター設定
「eagle blizzard CXC」パラメーター設定
「eagle blizzard CXC」パラメーター設定
「phoenix blizzard Ω」パラメーター設定
「phoenix blizzard Ω」パラメーター設定

phoenix blizzard」に比べると「phoenix blizzard Ω」は大分設定項目が増えているのですが、設定項目自体は「eagle blizzard CXC(Ver3.00)」により近いのが見てわかるかと思います。

phoenix blizzard Ω」では「eagle blizzard CXC」のような4段階のリスク設定青色箇所)はありませんが、summer_entry_time(初期値:20」「winter_entry_time(初期値:21」という項目があり、夏時間・冬時間切り替えは内部ロジックで行われる為、毎回手動設定変更する必要がなくなりました()。

今後Exness夏時間・冬時間切り替えタイミングが変わることがあれば、手動での変更が必要になる可能性があります。

あとはトレーリングストップの項目も「eagle blizzard CXC」と同じですね。初期値では含み益30pips以上になったら10pips下ストップ損切り注文)が入る設定になっています。

推奨通貨ペアは?

myfxbookでは約半年間合計23通貨ペア取引実績が掲載(2023年1月12日現在)されており、この中で取引回数が多く、かつそれなりに成績のいい通貨ペアを選択しておくのが無難ではないでしょうか?
以下、参考までに取引回数が多い順で並べ替えてます。通貨ペアによってロットの大きさを変えているようなので、Profitの金額を単純に比較はできませんが、選定の参考にはなるかと思います。

引用元:myfxbook「phoenix blizard omega (EXNESS)

尚、ヒロさんオフィシャルラインでは推奨通貨ペアは下記のように掲載されています。

phoenix blizzard Ω推奨通貨ペア(2023年1月12日現在)

EURAUD,GBPAUD,GBPCAD,EURCAD,USDCAD,GBPCHF,CHFJPY,EURGBP,CADCHF,USDCHF,AUDNZD,GBPNZD,NZDUSD,GBPJPY,EURCHF,NZDCHF
※赤字の通貨ペアより期待値が高いとされています。

金曜日週跨ぎ&水曜日3倍スワップデーには注意!

phoenix blizzard Ω」はNYクローズ前でもある日本時間の早朝6時台夏時間だと5時台)がエントリー時間帯の為、NYクローズ時間を跨いでポジション保有することも多いのですが、金曜日でもそれは同様の為、ポジション週跨ぎすることも多いという特徴もあります。

引用元:myfxbook「phoenix blizard omega (EXNESS)

既に私自身がフォワードテストで確認済みなのですが、以下チャートをご覧の通り、週跨ぎをすると窓開けリスクがあります。週跨ぎしないように金曜日NYクローズ前自動的決済するような機能はありません。

上記NZDCHF窓開けについてはほぼ早朝スプレッド分のみに過ぎないのですが、土日窓開けの恐れがあるような重要なイベント選挙・国民投票等)を控えている場合はEA稼働ストップしておくのが無難かと思います。

ちなみに、週跨ぎとはまた別の話ですが、Exnessスワップ3倍デー水曜日です(GEMFOREX金曜日)。本EA稼働の際にスワップポイントを気にされる方は殆どいないかもしれませんが、Exnessマイナススワップ通貨ペア・ポジションの方向によっては結構きつい為、水曜日の持ち越し時には一応注意しておくとよいかと思います。



「phoenix blizzard Ω」のバックテスト結果・分析

オメガ

それでは、ExnessMT4で「phoenix blizzard Ω」のバックテストをやっていきますが、myfxbook取引履歴の中でも比較的取引数の多いEURAUD過去5年間分1年毎に行います。

尚、ヒストリカルデータFXDDからEURAUD1分足のデータを取得してインポートしてます。

「phoenix blizzard Ω」バックテスト条件

・ヒストリカルデータ:FXDDから取得
取引通貨ペア:EURAUD
取引時間軸: 5分足
・初期証拠金:10,000ドル
・Lots:1ロット(10万通貨)
・パラメーター:初期値
・期間①:2018年1月1日~2022年12月31日

・期間②:2019年1月1日~2022年12月31日
・期間③:2020年1月1日~2022年12月31日
・期間④:2021年1月1日~2022年12月31日
・期間⑤:2022年1月1日~2022年12月31日
・スプレッド:1.0pips

ロースプレッド口座のスプレッド+取引手数料(往復7ドル/LOT)で大体この程度

純益(ドル)760.91626.291776.811228.591561.28
プロフィットファクター1.471.721.693.072.69
損益レシオ0.270.380.300.440.44
最大ドローダウン5.64%5.78%12.43%2.94%4.23%
総取引数1409913987121
勝率84.29%81.82%84.89%87.36%85.95%

勝率8~9割、プロフィットファクター高め、損益レシオ低めの傾向は従来の朝スキャEAと殆ど変わりませんね。

ちなみに、GEMFOREXだと0:00~0:09MT4時間)がメンテナンスタイムエントリー不可にも関わらず、バックテストではこの時間帯の取引が6~7割を占めてしまうという問題EA側0:00~0:09で特に制限をかけていない為)があったのですが、Exness早朝6時台夏時間だと5時台)にエントリーする「phoenix blizzard Ω」だとこれを気にする必要もありません。

尚、エントリー・イグジットともに実際にはNYクローズ直前・直後スプレッドが広くなり、スリッページもしやすくなる為、リアル相場フォワードテストしたらどうしてもバックテストとの乖離は出てくるとは思いますが、それでもphoenix blizzard Ω」は従来の朝EAに比べればバックテストに近いパフォーマンスに収束しやすい可能性があるかと思います。



「phoenix blizzard Ω」のフォワードテスト結果・分析(myfxbook)

ゲムフォレックス侍

次に、「phoenix blizzard Ω」のフォワードテストリアル相場で行う前に、myfxbookに掲載されているフォワードテストパフォーマンスを見ていきたいと思います。

ご覧の通り綺麗な右肩上がりですが、最初に14万円入金してから半年間約4倍近い利益を叩き出しており、すごいパフォーマンスですねw 取引履歴を見る限りでは特に追加入金はなく、段階的にロットを引き上げていった結果このようなパフォーマンスになっているようです。

引用元:myfxbook「phoenix blizard omega (EXNESS)

半年間パフォーマンスについて詳しく見ていきますが、勝率8割強、プロフィットファクター2.31、損益レシオ0.52とほぼバックテストと同じくらいのパフォーマンスですね。

「phoenix blizzard Ω」フォワードテストパフォーマンス2(myfxbook)
引用元:myfxbook「phoenix blizard omega (EXNESS)

ちなみに、以下参考までに損失幅獲得pipsのマイナス幅)が大きい取引順に並び替えてますが、この中の半分は週跨ぎをしているのが見てわかるかと思います。

「phoenix blizzard Ω」フォワードテスト週跨ぎリスク(myfxbook)

上記にはEURUSD・GBPUSD・AUDUSDといった非推奨の通貨ペアも含まれており、週跨ぎをすることで逆に大きな利益になる場合もあるのですが、想定以上損失を被るリスクもありえます。土日窓開け要因選挙・国民投票等の重要イベント)がありそうな時のEA稼働にはくれぐれもご注意ください。



「phoenix blizzard Ω」のフォワードテスト結果・分析(Exnessリアル口座)【2023年3月4日更新】

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フォワードテスト前提条件

以下の条件で「phoenix blizzard Ω」のフォワードテストExnessリアル口座2口座)で2023年1月6日から実施しています。

phoenix blizzard Ω」のフォワードテスト条件
  • Exness2口座スタンダード口座・ロースプレッド口座)を同条件実施
  • 取引通貨ペア(12通貨ペア):GBPAUD,EURAUD,EURGBP,EURCAD,USDCHF,AUDNZD,GBPCHF,CADCHF,USDCAD,EURCHF,GBPCAD,NZDCHF
    myfxbookで取引数が多く、かつ成績がいいものを選定してます。
  • Lots:0.1ロット(1万通貨)
    ※途中で変更する可能性あり
  • 初期証拠金:10万円
    Exnessロースプレッド口座入金最低1,000ドルなのでご注意ください。
  • パラメーター:初期値
  • VPS:ConoHa for Windows Server

スタンダード口座ロースプレッド口座パフォーマンスがどれだけ変わるのかをリアル相場で暫く稼働させて比較検証してみます。エントリー時間帯スプレッドが狭いことが多いので、順当にいけばロースプレッド口座だと思うのですが、果たしてどうなるのかですね。

暫く稼働させてみて進展があればまた本記事で追記していく予定です。

2ヵ月間Exness2口座でフォワードテストした結果【2023年3月4日追記】

Exness2口座スタンダード口座ロースプレッド口座)で「phoenix blizzard Ω」のフォワードテスト2ヵ月間実施)しましたが、パフォーマンスの違いがわかるように以下表にまとめました。

実はスタンダード口座2023年1月6日5,000円弱利益が出ていたのですが、土日の間に誤ってログアウトしてしまったことが原因でたまたま利益が伸びただけなので、公平を期す為に下記2口座ともに2023年1月9日2023年3月3日の結果を掲載しています。

スタンダード口座ロースプレッド口座
純益(円)6438,677
プロフィットファクター1.923.19
損益レシオ1.280.80
最大ドローダウン0.36%1.23%
総取引数1075
勝率60.00%80.00%

このEAロースプレッド口座が有利だろうとは想定してましたが、思っていた以上に露骨にパフォーマンスに差が出ましたねw

エントリー時スプレッドが狭いことが多い(ほぼ平常時)というのが特徴なので、やはりスタンダード口座ロースプレッド口座スプレッド差がそのままパフォーマンスの差直結したわけですが、スタンダード口座はなかなかエントリーすらしてくれず、2ヵ月間取引回数僅か10回でした。

念の為、MT4から出力した取引履歴下部分スクリーンショット2口座分貼っておきます。

Exnessスタンダード口座フォワードテスト結果
Exnessスタンダード口座フォワードテスト結果
Exnessロースプレッド口座フォワードテスト結果
Exnessロースプレッド口座フォワードテスト結果

尚、フォワードテスト前に抱いていた懸念点として、週跨ぎポジション持ち越すことによる窓開けリスクがありましたが、ロースプレッド口座総取引数75回のうち、ポジション翌営業日持ち越した(マイナススワップが発生)のは5回、さらにその中で週跨ぎ持ち越したのは僅か2回です。

本記事を書いてる時点で4ポジション週跨ぎ持ち越ししてますし、あくまでケースバイケースではあるのですが、たまに持ち越すことはあるものの、そこまで頻度が高いわけではないようです。とはいっても土日窓開けリスクになりそうな重要イベントがある時はやはり稼働を停めた方がいいかと思います。

今のところ「phoenix blizzard Ω」は、Exnessロースプレッド口座期待通り右肩上がりパフォーマンスで順調にきてますが、また何か新たな気付き等があれば本記事で追記していきたいと思います。


以上、「phoenix blizzard Ω」に興味のある方にとっても少しでも本記事が参考になっていれば幸いです。

2024年10月15日(火)更新

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