GEMFOREX(Galaxy DAO)
GEMFOREXは2023年5月27日に「M&Aによる事業継承の協議開始」を発表後、5月31日に一時サービス停止となりました。それから協議の結果、債務(出金遅延分)の継承・各種条件・買収金額で合意となり、8月1日にGalaxy DAOへ事業譲渡されたことになっていますが、8月15日公開のホワイトペーパーV1にて出金は行わず、その分独自トークン「GBOND」を発行すると発表されました。10月31日公開のホワイトペーパーV2でも大まかな内容は変わらず、これまでの経緯を踏まえれば出金される期待値は極めて低いと言わざるを得ません・・・。
GalaxyDAOやM&A事業継承の協議、出金遅延等について詳しくは下記をご覧ください。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)の最大ロット数・保有ポジション数がMT4・MT5口座ともに大幅に変更され(2022年8月22日~)、30ロット⇒200ロット・30ポジション⇒200ポジション(公式サイトでは一応無制限となってますが)となって従来の大ロットのトレードがしにくいというGEMFOREXの弱点が解消され、これでとうとう新時代の到来と見るべきなのでしょうか?
本記事では今回のGEMFOREXの発注数変更の内容と、EAやミラートレードがどうなるのかという点、変更に伴う注意点について解説していきます。
尚、GEMFOREXのMT4・MT5口座の開設(新規・追加)に関しては下記の記事をご参考ください。
ゲムフォレックスの口座別ロット制限(最大ロット数)・最大保有ポジション数まとめ【2022年8月23日更新】
口座タイプ別ロット制限(最大ロット数)・最大保有ポジション数まとめ【2022年12月28日更新】
GEMFOREXでは2022年4月18日にMT5口座限定で変更があり、その後2022年8月22日にMT4口座でもさらに変更がありましたが、現在(2022年12月28日)のGEMFOREXの口座毎のロット制限・最大保有ポジション数を下記の表でまとめています。
ロット制限(1ポジション) | ロット制限(1口座) | 最大保有ポジション数(1口座) | |
---|---|---|---|
オールインワン口座(MT4) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
オールインワン口座(MT5) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
ガチゼロ口座(MT5) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
ロースプレッド口座(MT4/MT5) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
スキャルピングフリー口座(MT4/MT5) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
レバレッジ5,000倍口座(MT4) | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
ミラートレード専用口座 | 50LOT | 200LOT *1 | 200個 *2 |
デモ口座(MT4・MT5) | 100LOT | 100LOT | 200個 *2 |
お財布口座 | - | - | - |
※1 GEMFOREX公式サイトでは「無制限」となってますが、200LOT以上は注文を受け付けない場合がありと記載がある為、本記事では「200LOT」と記載させて頂きます。
※2 GEMFOREX公式サイトでは「無制限」となってますが、200ポジション以上は注文を受け付けない場合がありと記載がある為、本記事では「200個」と記載させて頂きます。
MT5口座限定で最大ロット数&ポジション数が増加!
2022年4月18日にGEMFOREX公式サイトで告知されたお知らせ「発注数変更のご案内」が下記の通りです。
発注数変更のご案内
引用元:GEMFOREXからのお知らせ「発注数変更のご案内」
本日は、発注制限変更のご案内です。
4月18日(月)より
オールインワン口座のMT5口座のみとなりますが、発注数につきまして下記内容に変更する事になりました。
チケット単位のロット制限:最大30LOT→50LOT
口座単位の保有ポジション数:30→無制限
注意事項などもございますので、詳しくは下記をお読み頂き、適切な取引を心がけて下さい。
https://gemforex.com/tradeaccount/accounttypes.php
なお、今回の変更はオールインワン口座におけるMT5口座のみ
となりますので、その他の口座ならびにMT4口座に関しては従来通りとなります。
多くの取引を希望されるお客様は、MT5口座への変更をお勧めいたします。
30ロットまでしかポジションを保有できないというのがGEMFOREXのデメリットだったのですが、この度オールインワン口座のMT5口座限定で、1チケット(1ポジション)50ロット、1口座だと200ロットまで保有できるようになりました。
また、最大保有ポジション数(1口座)が30個までというのもGEMFOREXのデメリットではありましたが、これもオールインワン口座のMT5口座限定で、200個(公式サイトでは一応無制限となってますが)まで保有できるようになりました。
裁量トレードであればポジション数が無制限になったところで大して変わらないとは思いますが、MT5口座を使うだけで最大ロット数の上限が上がるのはこれまでにないアドバンテージなのは間違いないですよね?しかし、EAやミラートレードの扱いはどうなるのでしょうか?
MT4口座・ミラートレード専用口座でも最大ロット数&ポジション数が増加!【2022年8月23日更新】
下記のGEMFOREX公式サイトの告知の通り、ついにMT4口座でもMT5口座と同条件の最大ロット数・最大保有ポジション数に格上げされました!
各口座におけます条件変更のご案内
引用元:GEMFOREXからのお知らせ「発注数変更のご案内」
本日は、口座におけます条件変更のご連絡です。
大切なご案内となりますので、最後までお読み下さいませ。
本日、8月22日(月)より、
GEMFOREXの各口座におきまして、MT4の条件をMT5の条件に統一となりました。
変更となりました項目は以下となります。
・チケット単位のロット制限
30Lot → 50Lot
・口座単位の保有ポジション数
30 → 無制限
・保有ロット数制限
30Lot → 200Lot
MT4をご使用の皆様にも、上記の内容にてお取引が可能となります。
私はてっきりとっくの昔にメタクオーツ社のサポートが終了済みのMT4からMT5への移行を誘導しようとしてるのではと思っていたのですが、このタイミングでまさかのMT4口座のロット数・ポジション数のアップグレードがきたことには正直ビックリですw
まあ確かにEAに関しては未だにMT4が主流ですし、まだ当分の間はMT4のEAは残るだろうというのは想像できますが、GEMFOREXのようなシストレに強い大手がこういうことしたらMT4はほんとに当分なくなる気がしませんねw
ちなみに、今回変更があったのはオールインワン口座のMT4口座だけではなく、ロースプレッド口座・レバレッジ5000倍口座のMT4口座も同様に変更されてますし、実はミラートレード専用口座も一緒に変更されています!EA・ミラートレードユーザーの両方にとっては朗報ですね。
ゲムフォレックスのMT5口座では現状EA稼働ができない!でもMT4口座・ミラートレード専用口座でも最大ロット数&ポジション数が増加!【2022年8月23日更新】
MT5口座では現状EA稼働ができない!
現時点(2022年4月19日)では、GEMFOREXでEAの稼働ができるのはオールインワン口座のMT4口座のみで、MT5口座でEA稼働することはできません。
これはまだMQL5(MT5のEAを制作する為のプログラミング言語)のEAがEAプロバイダー(EA制作者)によってGEMFOREXにアップロードされてないからサイト上でダウンロードができないとかそういうレベルの話ではなく、自作EAでも、他より購入等して入手したEAでもまだGEMFOREXのMT5では稼働させることができないという状況です。
つまり、普段GEMFOREX公式サイトからダウンロードした無料EAを稼働させている方も、自作EAや他より入手したEAを稼働させている方も、オールインワン口座のMT4口座をご利用中だと思いますので、MT5でEAを稼働できない以上特に何も変わらないということになります・・・
尚、GEMFOREXのミラートレードはかつてオールインワン口座のMT4口座で利用できましたが、2021年10月11日以降は新システムに切り替わり、MT4口座とは完全に独立した専用口座になっており、今回の発注数変更の対象外です。倍率を上げても30ロット以上は注文が約定しませんのでご注意ください。
GEMFOREXのEA・ミラートレードは業界でも唯一無二のシステムですし、これが目的のユーザーも多いでしょうから、今回のMT5口座限定の発注数変更が今後に向けての布石ということだったらいいんですけどね。2022年になってからMT5口座を全開放し、今回の発注数変更までの流れを見ると、明らかにMT5へ誘導したいという意志は感じますが、やはりMT5でEAが使えるようにならないと劇的にユーザーの移行は進まないのかもしれないですね。
まあそれを実現するにはGEMFOREXの技術的な問題があったり、MQL4とMQL5で互換性がない為にEAの主流がまだMQL4であることだったり、そんな中でもEA制作者がMQL5のEAを作るのか等、いろいろ問題もあるのでこれからどうなっていくのか読めない部分もありますが・・・
ちなみに、EAやミラートレードで今回の発注数変更がもし反映された場合、激子さんや助さん格さん等のナンピンマーチン系のEAは結構影響あるかもしれないですね。勿論ロットをより大きく張れるようになって、ポジション数を無制限にできることが必ずしもトレードに有利に働くとは限らず、諸刃の剣にある可能性もあるのですが、少なくても保有できるポジション数に制限がなくなることで戦略は幅広くできるのかなとは思いますが・・・
EA・ミラートレードトレーダーに朗報!?【2022年8月23日更新】
今回GEMFOREXでEA稼働ができるオールインワン口座のMT4口座に加え、ミラートレード専用口座でも最大ロットが30ロット⇒200ロット・最大保有ポジション数が30個⇒200個に変更になりましたので、シストレトレーダーにとっては朗報ですね!
まずは、単純にロットを大きく張れるようになったので、最大30ロットの制限がネックだと思ってたトレーダーにとってはとても大きなメリットになりますし(※)、ポジション数が200個(公式サイトでは一応無制限となってますが)になったことはナンピン系のEA・ミラトレストラテジーをご利用の方にとっては足枷が少なくなったのかもですね。
※次項でも説明してますが、大ロット取引前の事前連絡は忘れないように気を付けましょう。
当然ナンピン系だとポジションを多く獲れるようになることでより一層含み損が拡大する余地ができるという見方もあり、諸刃の剣とも言えるので必ずしもメリットになるとは限らないですが、ナンピン系の両建て(ロング用・ショート用EAを同一口座内で別々に稼働)はしやすくなったかもしれませんし、激子さんやDendrobium-G_3.3辺りのEAは別業者だとそもそも最大保有ポジション数30以上で想定されているようですし・・・
まあナンピン系のEA・ストラテジーを稼働させる際、いっぱいポジション(含み損)を抱えたいと思ってる方なんて殆どいないと思いますが、戦略的に広がったのは間違いないですので、改めてバックテストして評価し直してみてはいかがでしょうか?
ゲムフォレックスで5分以内10ロット以上の取引をする際は事前連絡(月1回でOK)を忘れないように!
最後に、今回GEMFOREXのオールインワン口座(MT5)で大ロットの取引ができるようにはなったものの、規約・ガイドラインの文言に変更はない為、従来通り5分以内に10ロット以上の取引をする際はサポートセンターへの事前連絡をすることを忘れないように気を付けましょう。
規約・ガイドラインは下記が該当します。
第12条(利用者の禁止行為)
引用元:GEMFOREXのご利用規約「第12条(利用者の禁止行為)」
18. 事前連絡なしで大きなロット数での取引
第20条(契約の成立)
引用元:GEMFOREXのご利用規約「第20条(契約の成立)」
2. ユーザー登録済み利用者は、本規約を承諾しているとみなします。
スキャルピングに関するルール
引用元:GEMFOREXのガイドライン「スキャルピングに関するルール」
オールインワン口座では特に厳しい制限は設けてはおりません。但し、お客様からのお口座から発生するメッセージが膨大な量となり、当社サーバーの執行能力に支障があると担当部門で認められます場合には、一旦取引停止となる場合がございます。また、場合によっては利用規約第12条18項とし、同規約第20条2項に沿った処置を行わせて頂く場合もございますので、極端な取引はお控え下さい。以前の事例となりますが、短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続したお取引を継続された結果、カバー先にて予告無く取引停止となり、該当取引分につきましてdeal cancelとなったケースがございました。その結果、利用規約第12条18項とし、同規約第20条2項に沿った処置となりました。また、そこまでの処置にはなりませんが、極端な証拠金率における回転率と判断され、注文が入り難くなる場合もございます。ご参考の上、ご心配な場合には一度弊社まで確認のご連絡を頂きますようお願い致します。ノースプレッド口座でのスキャルピングに関するルールは、同ページ内「ノースプレッド口座について」、スキャルピングEAをご利用の場合には、「EA利用に関するルール」をご参照ください。
上記の通り、5分間というのはあくまで目安に過ぎませんが、短時間で往復10ロット以上の取引を行う可能性がある場合は、その旨をGEMFOREXのサポートセンターへ連絡しておきましょう。取引毎に毎度連絡する必要はなく、月単位で連絡しておけば問題ありません(サポートへ確認済み)。
尚、この「事前連絡なしで大きなロット数での取引」に関しては下記GEMFOREXのロースプレッド口座(旧ノースプレッド口座)・スキャルピング時の口座凍結条件の記事でも同様に言及してますので、興味のある方は合わせてご参考ください。
2023年11月9日(木)更新
GEMFOREXは2023年5月27日に「M&Aによる事業継承の協議開始」を発表後、5月31日に一時サービス停止となりました。それから協議の結果、債務(出金遅延分)の継承・各種条件・買収金額で合意となり、8月1日にGalaxy DAOへ事業譲渡されたことになっていますが、8月15日公開のホワイトペーパーV1にて出金は行わず、その分独自トークン「GBOND」を発行すると発表されました。10月31日公開のホワイトペーパーV2でも大まかな内容は変わらず、これまでの経緯を踏まえれば出金される期待値は極めて低いと言わざるを得ません・・・。
尚、GEMFOREXの一時サービス停止・M&A事業継承協議・買収先(GalaxyDAO)・規約違反者への対応厳格化・出金遅延に関しては下記の記事をご参考ください。
コメント