GEMFOREX（Galaxy DAO）
GEMFOREXは2023年5月27日に「M＆Aによる事業継承の協議開始」を発表後、5月31日に一時サービス停止となりました。それから協議の結果、債務（出金遅延分）の継承・各種条件・買収金額で合意となり、8月1日にGalaxy DAOへ事業譲渡されたことになっていますが、8月15日公開のホワイトペーパーV1にて出金は行わず、その分独自トークン「GBOND」を発行すると発表されました。10月31日公開のホワイトペーパーV2でも大まかな内容は変わらず、これまでの経緯を踏まえれば出金される期待値は極めて低いと言わざるを得ません・・・。
GalaxyDAOやM＆A事業継承の協議、出金遅延等について詳しくは下記をご覧ください。
GEMFOREX（ゲムフォレックス）のロースプレッド口座（旧ノースプレッド口座）をこれから始めてみたい方向けに解説していきます。ガチゼロ口座誕生によって新規受付が一旦終了したノースプレッド口座が本日（2022年8月1日）付けでロースプレッド口座という名前に変わって復活です！
名前が変わっても中身は従来と変わらないのですが、以前からこの旧ノースプレッド口座についてあまりご存知でない方・誤解されている方がとても多く、特に初期預託金30万円について誤解されている方多いのがちょっと勿体ないなと思っていたりします。
本記事では旧ノースプレッド口座入門編の記事が内容が古いのでこれを機に大幅にリライトし、ロースプレッド口座の入門編ということで、復活の理由・スペック比較・初期預託金30万円・スプレッドの狭さ・スキャルピングでの注意点等について一気に解説していきます。
尚、旧ノースプレッド口座の新規受付終了と同時に誕生したGEMFOREXのガチゼロ口座、スプレッド他社比較、早朝スプレッド比較、2022年12月27日リリースのスキャルピングフリー口座については下記の記事をご覧ください。
GEMFOREXのロースプレッド口座復活の理由は？ガチゼロ口座は今後どうなる！？
なぜ今ロースプレッド口座復活？
2022年7月4日にGEMFOREXで旧ノースプレッド口座のリニューアルという体でガチゼロ口座が誕生し、それと同時に旧ノースプレッド口座（現ロースプレッド口座）の新規受付が終了（既存ユーザーは継続利用可）しましたが、そもそもなぜ僅か1ヵ月で復活したのか気になってる方も多いのではないかと思います。
GEMFOREX公式サイトでは下記のように説明されています。
4月20日（水）よりノースプレッド口座が受付終了となっておりましたが、
GEMFOREXからのお知らせ「ロースプレッド口座として復活！」
多数のお客様からのリクエストがあり、
この度、
8月1日（月）10時より、
旧ノースプレッド口座を復活することになりました！
名称新たに、
ロースプレッド口座
となります！
「多数のお客様からのリクエスト」というのは「ガチゼロ口座から招待状がこないからノースプレッド口座を復活してほしい」というものだと思われます。
ガチゼロ口座は招待状のメールが届かなければ口座開設できないのですが、その招待状が届いてるのが全66万人のユーザーに対して僅か100名（2022年7月末時点）とされており、SNSでガチゼロ口座を使ってる方が全く見当たらない為にユーザーの間でも盛り上がりようがなく、既に都市伝説化しているのが現状ですw （あまりにも反応がなさ過ぎて、実はGEMFOREXは招待メール送ってない説もw）
GEMFOREXから100名の他にも今後順々に招待メールを送っていく予定だという姿勢は示しているものの、それでも確率的に殆どのユーザーに対してそれが届くことはないと思われ、ガチゼロ口座誕生によってメリットどころか、ノースプレッド口座受付終了によるデメリットの方が大きいと感じる方が大多数というのが現状でした。
ガチゼロ口座の今後は？
GEMFOREXとしてはそのようなユーザーの反応を見て今回このような決断に至ったと思われますが、GEMFOREX側の負担を考えればノースプレッド口座を復活させたらガチゼロ口座のさらなる招待メール送信は期待薄だと考えざるを得ないですね。ガチゼロ口座の手数料の負担はGEMFOREXにとっては営業広告費のようなものでしょうし、斬新なことをやってるアピールだけはしておいて、暫く時間置いて忘れた頃になくなってるかもしれませんねw
まあもしガチゼロ口座の招待メールが届けばラッキーですが、その期待値は限りなく低いと言わざるを得ないですので、それよりも今回名前を変えて復活したロースプレッド口座の利用をご検討頂く方が現実的かと思います。
GEMFOREXのロースプレッド口座の特徴は？スペック比較で確認！【2022年8月30日更新】
以下、GEMFOREXのロースプレッド口座とオールインワン口座（MT4・MT5）のスペック比較表です。
| オールインワン口座 | オールインワン口座 | ロースプレッド口座 | |
|---|---|---|---|
| MT4 or MT5 | MT4 | MT5 | MT4 / MT5 |
| 基本通貨 | USD or JPY | USD or JPY | USD or JPY |
| 最小LOT | 0.01LOT | 0.01LOT | 0.01LOT |
| 最大LOT（チケット単位） | 50LOT | 50LOT | 50LOT |
| 最大LOT（1口座） | 200LOT *1 | 200LOT *1 | 200LOT *1 |
| 保有ポジション数（1口座） | 200個 *2 | 200個 *2 | 200個 *2 |
| 初期預託金 | 5千円（50ドル）～ | 5千円（50ドル）～ | 30万円（3千ドル）～ |
| レバレッジ | 1,000倍 | 1,000倍 | 1,000倍 |
| 主要通貨のスプレッド | 1.1pip〜 | 0.0pips～ | 0.0pips～ |
| 取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 対象通貨ペア数 | 58個 | 58個 | 58個 |
| 両建て | 同一口座内でのみ可 | 同一口座内でのみ可 | 同一口座内でのみ可 |
| ボーナス付与 | 可 | 可 | 不可 |
| EA | 可 | 不可 | 不可 |
※1 GEMFOREX公式サイトでは「無制限」となってますが、200LOT以上は注文を受け付けない場合がありと記載がある為、本記事では「200LOT」と記載させて頂きます。
※2 GEMFOREX公式サイトでは「無制限」となってますが、200ポジション以上は注文を受け付けない場合がありと記載がある為、本記事では「200個」と記載させて頂きます。
ロースプレッド口座の大きな特徴は名前の通りスプレッドが狭いということと、初期預託金が30万円（3千ドル）以上とわりとハードルが高めになっている点です。
また、低スプレッドのECN口座である為、入金100%ボーナス・ジャックポットのボーナス対象外で、EAの利用もできません。
尚、ロースプレッド口座はMT4・MT5の両方で利用可能ですが、ともに最大ロット:200・最大ポジション数:200で、オールインワン口座のMT4と同じ（※）です。
2022年8月22日からGEMFOREXのロット制限が劇的に改善され、ロースプレッド口座を含めた全てのリアル口座で、最大30ロット⇒200ロット・最大30ポジション⇒200ポジションに変更されました。詳細については下記の記事をご覧ください。【2022年8月29日追記】
先日GEMFOREXのスプレッド調査を行いましたが、ロースプレッド口座でのドル円＆ユーロドルで最小0.0pipsという数値は計測できず、最小0.3pipsでした。具体的なスプレッド調査結果について興味ある方は下記の記事をご覧ください。【2022年8月22日追記】
GEMFOREXのロースプレッド口座で初期預託金30万円は維持しなくてもトレード可能！（注意点あり）
GEMFOREXのロースプレッド口座で初期預託金30万円が高いのがネックで敬遠される方も多いと思うのですが・・・ここが旧ノースプレッド口座の時からよく誤解されている点で、初期預託金30万円というのは言わば取引できるようにする為のトリガーであって、維持することは必須ではありません。
つまり、最初に現金30万円を用意できない方でも、例えば消費者金融で一時的に借りて入金し（※）、ロースプレッド口座でトレードできるようになったことを確認してから出金し、少額トレードに切り替えるというのも戦略としてはありということになります。
※FXの種銭として消費者金融を利用することは到底お薦めできませんが・・・
私自身かつて旧ノースプレッド口座（現ロースプレッド口座）で初めてトレードしようとした時に2万円しか入金しなかったので、エントリーしようとしたらピラーンというエラー音で弾かれて約定されませんでしたが、30万円入れたらエントリーできました。そして、その後全額出金して2万円だけ入れ直してみても普通にエントリーできました。以後、旧ノースプレッド口座で残高30万円以上入れていたことはあまりありませんw
他社のプロ口座でも初期預託金を維持する必要がなかったので問題ないだろうとは思ってましたが、念の為GEMFOREXサポートセンターに確認してみました。
※以下、旧ノースプレッド口座の取引を始めた当時に問合せた時のやり取りです。
ノースプレッド口座の初期預託金30万円（＄3,000）について念の為確認させてください。
最初に30万円入金しないとまずポジションが持てないかと思いますが、入金した30万円をキープしなくてもトレードは可能でしょうか？
例えば、入金した30万円を全額出金してから2万円入金し直すようなことをしてもトレードは可能でしょうか？
ちなみに、この問合せしている時点で既にこれができることは確認済みだったのですが、念の為の確認です。
初期預託金は30万円でございますが、
その後、下回った残高でもノースプレッド口座としてご利用可能で
但し、定期的に残高を確認をさせていただきまして、
ご入金のご案内をさせて頂く場合がございます。
30万円のキープは不要とのことですが・・・30万円から損切り等して減らす分にはOKでも、まるで意図的に出金して少ない証拠金でトレードすることを推奨していないような言い回しにも感じるので、下記のように返信してみました。
30万円未満でのトレードを禁止する項目は規約にもガイドラインにも記載はありませんでしたが、原則口座残高を30万円以上にキープするということでしょうか？
あくまで初期預託金の条件が30万円となりますので、
残高30万円を下回った場合もノースプレッド口座としてご利用頂
定期的に残高を確認をさせていただきまして、
ご入金のご案内をさせて頂く場合がございます。
入金案内があっても入金せずにトレードを続けた場合のペナルティーはありますか？
期限までにご入金頂けない場合は、オールインワン口座に変更にな
- 初期預託金30万円の入金後は維持しなくてもトレード可能
- 口座残高30万円未満の場合、定期的にGEMFOREXから入金案内の催促がくる（私自身はまだこの催促がきたことが一度もありませんが・・・）
- GEMFOREXが指定した期限内に追加入金しない場合、オールインワン口座に変更される
もし催促がきたら都度追加入金ということにだけ気を付けていれば、残高30万円未満でトレードしても基本的には問題ないと思います。ちなみに、私自身この催促がきたことがほんとに今まで一度もありませんw
最初に30万円入金して使えるようにした後は、特に気にしなくてもいいレベルな気がしますが・・・
GEMFOREXのロースプレッド口座のスプレッドは超狭い！国内業者並み！
GEMFOREXのロースプレッド口座はその名の通り低スプレッドで、他社海外FX業者のように別途取引手数料がかからないという大きな特徴がある為、国内FX業者並みにスプレッドが狭いです。
国内FX業者並みのスプレッドにも関わらず、さらにレバレッジ1,000倍＆ゼロカットありとなると、どれだけこのロースプレッド口座が破格の条件で魅了的なのかがわかるかと思います。
参考までに、以下GEMFOREX旧ノースプレッド口座（現ロースプレッド口座）とGMOクリック証券（大手国内FX業者の一つ）のスプレッドを同時間帯でスクリーンショットを撮って並べてみました。
※2021年5月3日13時過ぎ時点での比較です。
ポンドクロスは若干広いかもしれませんが、それ以外はほぼ同じレベルであることが見てわかるかと思います。
他社海外FX業者とのスプレッド比較について興味のある方は下記の記事をご参考ください。口座種類・通貨ペア・時間帯別（平常時・早朝・週末）の開き方について詳しく記載しております。
GEMFOREXのロースプレッド口座でスキャルピング「事前連絡なしで大きなロット数での取引」には要注意！※月単位で連絡要
GEMFOREXのロースプレッド口座はスプレッドが狭いという特徴の為、当然スキャルピングでは有利になりますが、トレードする前にご注意頂きたい点があります。
以下、GEMFOREX公式ガイドラインに記載の5分で往復10ロット以上取引する場合について、過去にサポートセンターへ問い合わせた内容です。
※旧ノースプレッド口座時代の問合せです。
「ノースプレッド口座でのスキャルピングのルールとして、短期間（５分間を目安）に往復合計10LOT以上での連続したお取引を頂く可能性がある方は事前にご連絡を頂き、弊社よりカバー先に許可を取らせて頂く必要がございます。許可を取らずにお取引を継続されますとカバー先より予告無く取引停止となり、該当取引分につきましてdeal cancelとなる場合がございます。」とガイドラインのページに記載されていますが、5分以内に5Lotのポジションをエントリー＆イグジットするとこの往復10lot以上に引っかかるという認識で合ってますでしょうか？
ノースプレッド口座にて5分間を目安に往復合計10LOT以上（
ガイドライン【ノースプレッド口座について】に記載の通り、通貨
当時5ロットの注文・決済で10ロット換算ではないかという懸念があったのでこのような質問の仕方になってますが、「注文～決済で1往復」とのことなので、素直に10ロット以上のポジションを5分で注文・決済するトレードをする場合には事前連絡が必要と捉えて問題ないかと思います。
実際に往復10ロット以上のスキャルピングを続けていると約定できないケースがあるので、これの対策として9.99ロットでトレードされている方もチラホラ見受けられますね。
ノースプレッド口座で大きめの金額を入れていると、短時間の往復10LOTの制限に引っかかりやすくなるかと思います。
常に短時間の往復10LOT以上のトレードを想定している場合、毎日貴社への事前連絡をする必要があるのでしょうか？
事前連絡は月単位にてご連絡いただけます。
月単位で連絡すれば大丈夫とのことです（それでも若干めんどくさいですがw）。10ロット以上のスキャルピングをロースプレッド口座でされる方は毎月忘れずにGEMFOREXへ事前連絡を入れておきましょう。
- 5分間を目安に往復合計10ロット以上（注文を片道・決済を片道と考え、注文～決済で1往復）取引する場合、通貨ペア名を添えてcustomer@gemforex.comへ事前に連絡が必要
- 事前連絡は月単位でOK 毎日は不要
GEMFOREXのロースプレッド口座で取引できない！資金移動でボーナス消滅？よくある質問・注意点まとめ
ロースプレッド口座で取引できない！考えられる原因は？
まず、以下3点に該当しないか確認してみましょう。
- 最初に初期預託金30万円を入金していない。
- 右側にfxのついた通貨ペアを選択していない。（例：EURUSDfx）
- 5分以内で往復10LOT以上の取引する前に事前連絡をしていない。
上記3点が問題ないということでしたら、ロースプレッド口座以外の口座でも取引できない原因（残高不足・ロット制限・ポジション数制限）かもしれませんので、落ち着いて確認していきましょう。それでもわからなければGEMFOREXサポートセンターへ問い合わせてみましょう。
スワップポイントはオールインワン口座と違う？
ロースプレッド口座のスワップポイントはオールインワン口座と全く同じです。
GEMFOREXのスワップポイントについて興味のある方は下記の記事も合わせてご参考ください。
ドル円で両建てサヤ取りしたらオールインワン口座より有利？
ロースプレッド口座だとスプレッドが狭い分、オールインワン口座より若干早く元が取れます。また、早朝・週末時もオールインワン口座に比べるとスプレッドがやや開きにくく、スプレッドの拡大で狩られる確率も若干下がるかと思います。
ただし、フラッシュクラッシュのようなことがあった場合、どれだけスプレッドが急拡大するかは誰にもわかりませんし、ドル円のスワップポイントの両方向プラスもいつまで続くのかわかりません。そういったリスクもあるので私自身はそこまで両建てサヤ取りをお薦めしていないのですが（※）、詳細について興味がある方は下記の過去記事をご参考ください。
※2022年9月10日でGEMFOREXの両方向プラススワップは一旦全部なくなったのですが、2022年12月6日にドル円（USDJPY）・ユーロドル（EURUSD）で復活しました。
取引可能な通貨ペアはオールインワン口座と違う？CFDは取引可能？ゴールドは？
ロースプレッド口座でもオールインワン口座と同様、44種類の通貨ペアで取引可能です。尚、通貨ペアの右側にfxとついたものがロースプレッド口座専用の通貨ペアになります。
また、ロースプレッド口座ではCFDの取引はできません。但し、ゴールド（XAUUSD）・シルバー（XAGUSD）・プラチナ（XPTUSD）は44種類の通貨ペアの中に含まれており、取引可能です。
ゴールド（XAUUSD）のスプレッドは？？？
気になる方がとても多いようなのでこの項目も載せましたが、下記のスプレッド比較の記事をご参考ください。
ロースプレッド口座へ資金移動したらボーナスは消える？
ロースプレッド口座はボーナス対象外です。ボーナスが付与されているオールインワン口座もしくはミラートレード専用口座の残高をロースプレッド口座へ1円でも資金移動すると、移動元口座のボーナスは全て消滅するのでご注意ください。
資金移動・出金による細かいボーナス消滅条件について興味のある方は下記ボーナスの記事をご参考ください。
以上、GEMFOREXのロースプレッド口座に関して少しでも参考になれば幸いです！
2023年11月9日（木）更新
GEMFOREXは2023年5月27日に「M＆Aによる事業継承の協議開始」を発表後、5月31日に一時サービス停止となりました。それから協議の結果、債務（出金遅延分）の継承・各種条件・買収金額で合意となり、8月1日にGalaxy DAOへ事業譲渡されたことになっていますが、8月15日公開のホワイトペーパーV1にて出金は行わず、その分独自トークン「GBOND」を発行すると発表されました。10月31日公開のホワイトペーパーV2でも大まかな内容は変わらず、これまでの経緯を踏まえれば出金される期待値は極めて低いと言わざるを得ません・・・。
尚、GEMFOREXの一時サービス停止・M＆A事業継承協議・買収先（GalaxyDAO）・規約違反者への対応厳格化・出金遅延に関しては下記の記事をご参考ください。
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