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日銀の為替介入で使われたと噂の「FIMAレポファシリティー」(FIMA Repo Facility)と、財務省発信の情報から読み取れる為替介入の情報について初心者向けにわかりやすく解説していきます。
FIMAレポファシリティーは従来の外貨準備高の米国債を売る方法に比べて短時間でリスクが少なく、斬新で新しい為替介入のやり方ではないかと思いますが、具体的にどういった経緯で誕生し、どんな仕組みなのでしょうか?また、実際に為替介入は実際にどうやって実施され、介入用の残り弾はどれだけ用意されているのでしょうか?
空前のドル買い円売り相場の渦中で、為替介入について興味をお持ちの方は是非ご覧ください!
尚、FXのファンダメンタルズ・テクニカル分析(本記事記載の国債や金利等に関する基礎知識含む)について基礎から学びたい方は、下記でガチレビューしている無料電子書籍についても合わせてご参考ください。
FIMAレポファシリティーの仕組み・設立の背景
FIMAレポファシリティーでは短時間・低金利でドルを借りられる!
「FIMAレポファシリティー」は「Foreign and International Monetary Authorities Repo Facility」の略で、日本語に訳すと「海外・国際金融当局(※)向けレポファシリティー」です。
※金融当局とは中央銀行のことを指します。
FIMAレポファシリティーは、2020年3月に新型コロナウイルスの流行による世界的なドル不足を緩和することを目的にFRBによって設立されました。大半のアメリカ以外の中央銀行はFRBに口座を持ち、その中で米国債も保有しており、この米国債を担保に現金のドルを調達できる仕組みのようです。また、ドルを調達する際、FRBの政策金利相応の利子が発生します。
各国中銀の外貨準備高の中で保有している米国債を市場で売却してドルを調達する方法だと手続きに時間がかかる(水面下でアメリカの合意を得たり等)上、債券相場への影響も大きいのがネックなのですが、FIMAレポファシリティーでは米国債を市場で売却することなくドルを短時間で手当てできます。
これをもっと簡単に言ってしまえば、FRBが各国中銀向けに短時間・低金利でお金を貸せる仕組みを作ったということですね。FRBの口座の米国債が担保になるので、FRBは仮に貸したお金が返ってこなかったとしても安心ですし、金利分のリターンも入ってくるという仕組みでもあります。
新興国のドル不足が深刻!
当時はコロナの影響でドル買い円買い株売りのリスクオフ相場でしたが、特に新興国の通貨はドルや円に対して売られて価値が下がり、自国でドルが不足する新興国が多いという問題がありました。
この新興国内でドルが不足すると何が問題なのかと言いますと、例えばジンバブエ国内で何か商売をする為にドルをジンバブエドルへ交換してジンバブエドルを稼ぎ、その後ドルに戻そうとしても国内の銀行で交換できるドルがない!という致命的な事態に陥るということです。銀行ではなんとか資産を売ったりしてドルを調達しようとしても、それでもドル不足に陥ってしまうようで、せっかくお金を稼いでも交換できないならもう紙屑同然ですよね?(この場合、ジンバブエドル国内限定ならお金を使えますが・・・)
また、新興国の通貨はドル・ユーロ・円のような主要通貨と比べれば国際的に信用が低く、ジンバブエであればジンバブエドルで他国と取引することは難しく、基本的に新興国は外貨であるドルが必要ということになります。
韓国中央銀行が通貨スワップ契約終了と同時に参加?
ちなみに、2021年12月23日には韓国中央銀行がFIMAレポファシリティーへ参加するというニュースがありました。
2015年2月23日に日本との通貨スワップ(※)の延長を断られて終了し、2021年12月31日にアメリカのFRBとの通貨スワップ(600億ドル)が終了となり、同額の600億ドルで参加し、必要な時にドルをすぐ調達できるようにしているようです。
日米との通貨スワップの延長が切られ、有事の際のドル調達手段(為替介入で使用?)の代案ということでしょうか?この件についてよくYoutubeでも韓国叩きの為のネタにされているのを見ますが、ドル調達時にFRBの政策金利相応の金利は発生するんですけどね・・・
新興国である韓国の通貨ウォン(KRW)は国際的にも信用度が低くて不安定なのですが、参考までに以下ドルウォン(USDKRW)の月足チャート(2022年10月15日現在)です。
現在のロシアのウクライナ侵攻を背景にしたインフレを抑える為のFRBの金融引き締め路線の中、上記のチャートをご覧の通りドル高ウォン安が止まらない状況です。
日米の金融政策が真逆で上げてるドル円とは違い、韓国中銀の政策金利はここ1年強の間に0.5%→3.0%(2022年10月15日現在)まで上げ続け、さらに為替介入を何度もしているのにも関わらず、ドルウォンの上昇(ドル高ウォン安)を全く止められないという状況です。
まあ同じ引き締め路線のユーロやポンド等の主要通貨でも通貨安が止まらないくらいなので、新興国の韓国はもっと厳しくなりますよね。FIMAレポファシリティーで調達したドルは為替介入で使っているのでしょうか?いずれにしても韓国苦しいですね。FRBとしては、米国債が担保になって金利分のリターンを得られるからノーリスクでいいのでしょうが・・・
日銀の為替介入でFIMAレポファシリティーを使用?それとも外貨準備高の米国債売ってドル調達?金額規模はいくら?【2022年11月16日更新】
ドル売り円買い介入はハードルが高い!
まず、日銀が財務省の指示で為替介入する際、以下2パターンがあります。
- ドル買い円売り介入 → 介入する為に円が必要
- ドル売り円買い介入 → 介入する為にドルが必要
1の場合に必要な円については、理論上日銀で無限に刷ることができる為、介入用の円の調達で困ることはないはずです。勿論手続きとかアメリカ側の許可を得たり等でそう簡単に介入できるものではないとは思いますが・・・
今回は2の場合に当たりますが、介入できるドルには上限があり、外貨準備高(介入用に準備してる外貨の残高)の金額に限られます。外貨準備高の中の米国債を市場で売ってドルを調達するのですが、既に上の項目でも述べている通り、債券市場へ与える影響が大きく、手続きにも時間がかかる為、結構ハードルが高い方法になります。
しかも、現在FRBはなんとかインフレを抑える為に利上げを続けてドル買いに誘導している最中で、まだインフレが収まってない中で米国債を売るなんて言ったらアメリカの機嫌を損ねるのではという見方もありますよね・・・
外貨準備高の中の米国債を市場で売らずにドルを調達する方法があればいいのですが・・・
日銀はFIMAレポファシリティーでドル調達?
2022年9月22日、日銀は24年ぶりにドル売り円買いでの為替介入を財務省の判断で行いましたが、このブルームバーグの記事によると日銀はFIMAレポファシリティーでドルを調達したのではないかとのことです。
日銀はFRBの口座へ推定1100億ドル(約15兆6500億円)相当を預けているとされており(その殆どが米国債?)、財務省公式サイトも参照にすると、この中の約2兆8000億円分を今回の為替介入で使ったかもしれないということになります。
※下記の通り、財務省公式サイトで為替介入(外国為替平衡操作)で使った金額は公表されています。
15兆6500億円のうちの2兆8000億円ということなら、同じ規模のドル売り円買い介入がFIMAレポファシリティーの中だけでもあと5発はいける計算になりますね。ドル円のレートを5.5円下落させる弾(下落幅はその時の相場次第だと思いますが)があと5発という見立てでいいのでしょうか?
財務省発表の外貨準備高の外貨証券(米国債)が減ってる!
しかし、財務省公式サイトの毎月末時点での外貨準備高の内訳を確認する限りでは、今回の為替介入はFIMAレポファシリティーではなく、外貨準備高の米国債を売ってドルを調達したと思われます。
以下、2022年8月時点での外貨準備高の内訳ですが、赤丸をつけた「1.外貨」の「(a)証券」に米国債が含まれます。1ドル=148円換算で、約153.4兆円ですね。
次に、2022年9月時点での外貨準備高の内訳ですが、赤丸のところが明らかに減ってますよね。1ドル=148円換算で、約145.8兆円ですので、9月22日の為替介入を経て9月末時点で約7.6兆円減っています。
9月22日の為替介入(外国為替平衡操作)では約2.8兆円使ったと公表されてますので、残り約4.8兆円は二発目以降の介入用に残している弾で、金額的に合計3発の介入を用意しているのでしょうか?
いずれにしても、外貨準備高の外国証券の金額がはっきりと減ってますので、事前にアメリカの許可も得た上で、米国債を売ってドルを調達したと思われます。
為替介入用の弾は残り何発?GDP2%以上の介入で為替操作国認定?
上記記載の残り約4.8兆円がもし介入用の弾なのであれば残り2発は用意されているのでしょうか?外貨準備高の外貨証券約145.8兆円をフル活用するのであれば、1発2.8兆円だとすれば残り52発ありますし、最悪通貨スワップを活用すれば理論上はこれ以上もまだまだ用意できるはずですが・・・
でも、FIMAレポファシリティーの15.6兆円の方がドル調達しやすいと思いますけどね。これも1発2.8兆円だとすれば残り5発ありますが・・・
ちなみに、米財務省は為替操作国に認定する判断材料の一つで、「為替市場への持続的介入があり介入総額がGDPの2%以上」というものがあります。日本のGDPが約552兆円なので、為替介入用の弾をGDPの2%の11兆円に収めるかもしれないという考え方もあるかと思います。これも1発2.8兆円なのであれば合計4発の残り3発ということになりますね。
まあ実際のところ為替介入の弾を何発想定しているのかはわかりませんが、ドルの調達はなんとかなるとして、少なく見積もっても残り2~3発はあるのではないでしょうか?今後のドル円の値動きと財務省の動向に注目ですね。
5回(?)の為替介入でいくら投入した?残り弾はどれくらい?【2022年10月25日追記】【2022年10月27日更新】
ここ最近のドル円は覆面介入と思われるような大規模な売り⇒大反発⇒大規模な売り⇒大反発の繰り返しで、まさに「財務省 VS 投機筋」のガチバトルと化してますねw
現時点(2022年10月27日)で為替介入した可能性があるとされているのが以下5回(内2回はほぼ確実?)なのですが、今出ているニュースや日銀・財務省サイトから読み取れる情報からここまで何兆円くらい為替介入で投入してそうなのかを簡単に探ってみたいと思います。
※以下◎がほぼ確実、〇が介入観測のニュースあり、△は明確なニュースはなし
- 2022年9月22日17時台 5.5円下落 ◎
- 2022年10月13日22時台 1円下落 〇
- 2022年10月18日18時台 1円下落 △
- 2022年10月21日23時台 5.5円下落 ◎
- 2022年10月24日8時台 4円下落 〇
参考までに、以下ドル円1時間足チャートにて丸をつけたところが、5回分の該当箇所です。
現時点で為替介入に投入した金額が明らかになっているのが9月22日の2.8兆円のみですが(財務省サイトの公表情報)、ブルームバーグや日経新聞のニュースで、10月13日が約1兆円、10月21日が約5.5兆円、10月24日が約1兆円使われたのではないかとされています。
3つの日ともに何を根拠に為替介入した可能性があるとされているのかと言いますと、日銀が日々公開している「日銀当座預金増減要因と金融調節」というページに記載の「財政等要因」(以下赤枠)が予想の金額よりも大きく下回っていた為で、予想との差額分が為替介入の金額規模だと想定されています。
※日銀の為替介入があった場合、2営業日後に下記のページへ反映されるようです。
10月21日のドル円下落幅は9月22日と同程度にも関わらず、金額規模は2.8兆円⇒5.5兆円と倍だとされているんですよね。当然為替介入する時間帯にもよっても、その時の相場環境によってもボラティリティーは変わりますけどね・・・
尚、10月24日は4円下落したとはいえ、薄商いの早朝時間だったので金額は9月22日と同程度(※)、1円下落した10月18日は10月13日と同程度と想定した場合、計5回の為替介入に要した金額は合計約11.3兆円ということになります。
- 2022年9月22日17時台 5.5円下落 ◎ ⇒ 約2.8兆円
- 2022年10月13日22時台 1円下落 〇 ⇒ 約1兆円
- 2022年10月18日18時台 1円下落 △ ⇒ 約1兆円
- 2022年10月21日23時台 5.5円下落 ◎ ⇒ 約5.5兆円
- 2022年10月24日8時台 4円下落 〇 ⇒
約2.8兆円約1兆円
外貨準備高やFIMAレポファシリティーからドルを調達できる余力はまだまだあるのですが、本当に上記の金額を為替介入で使っていた場合、GDPの2%の11兆円に相当する金額の為、米財務省に為替操作国だと認定されるか否かのギリギリのところを攻めている(?)のかもしれませんね。或いは為替操作国認定も覚悟の上なのでしょうか?
まあ実際にはいくら使ったのかは現時点でははっきりしませんので、いくら為替介入で使ったのかは毎月7日に財務省サイトで公表される情報で答え合わせが必要する他ないですね・・・
ちなみに、介入用のドルを調達するのに、10月24日は米10年債利回りが大して下がっていなかった為、FIMAレポファシリティーを使ったのでは?と最初疑ったのですが、外貨準備高の米国債を売ってドルを調達したとされる9月22日はもっと米10年債利回りが下がっておらず、米国債から調達する場合でも金利が大きく動くわけでないようなので、どっちなのか今のところはっきりしませんね・・・
これも毎月7日に財務省サイトで公表される情報で答え合わせで答え合わせしたいと思います。
10月の為替介入額は6.3兆円!財務省サイトから答え合わせ!【2022年11月16日追記】
財務省サイトにて10月の為替介入額について答え合わせですが、下記の通り6.3兆円でした。
この6.3兆円の内訳を確認してみますが、外貨証券が941,331百万ドル(1ドル=145円なら約136.5兆円)となっており、前月の985,272百万ドル(1ドル=145円なら約142.8兆円)からちょうど6.3兆円減ってますね。ちなみに、その下の預金は前月からむしろ増えており、どうやら10月の為替介入もFIMAレポファシリティーではなく、米国債を売ってドル調達した可能性が高そうですね。
6.3兆円という金額規模を見る限りでは、10月21日(ドル円は5.5円下落)と10月24日(ドル円は4円下落)で使われた可能性が高そうでしょうか?まあ10月13日・10月18日(ともにドル円は1円下落)でも少額使われてるかもしれませんけどね。
また、9月が2.8兆円、10月が6.3兆円となると、ここまで為替介入で使ったのは9.1兆円ですので、今のところまだ米財務省に為替操作国だと認定されるレベルにまでは至ってないですね。現在はアメリカのインフレが大分落ち着いてきたと見なされてドル円は大分下押ししてきましたが、当分は為替介入する必要はなさそうでしょうか?また為替介入っぽい値動きがきたら再度日銀サイトや財務省サイトの金額推移に注目したいと思います。
2024年10月15日(火)更新
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